クリスってなぁに?
クリス(kris/keris)とは、インドネシアの伝統的な短剣の事を言います。
家そのものの守護をしてくれたり、持ち人の才能を伸ばしてくれたり、神の恩恵をもたらしてくれると言われています。
結婚の時には男性が腰に差したり、普段は家のそのクリスの収まるべき場所に収められます。
クリスは普通のナイフとは全然違う刃を持ちます。
ヘビの様にくねくねと曲がっているのですが、その曲がり具合が1曲がり、3曲がり、5曲がり、7曲がり、9曲がり.....と、奇数の数字で曲がっているのです。
この曲がりを「Luk(ルッ)」と呼びますが、曲がりの数に意味が有ります。
曲がりの無い真っすぐなもの=自己への信頼を引き寄せる。
3曲がり=希望(夢/あこがれ)を引き寄せる。
5曲がり=愛させる人になる。
7曲がり=自己の良い部分を広大する。
9曲がり=カリスマ性を引き出す。
11曲がり=成功へ導く。
13曲がり=精神の安定をもたらす。
と言う意味が有ります。そして、その刃は、鉄と隕石を混ぜた物で作られますが高熱で熱せられる時に、鉄と隕石が混じり合い、独特の文様を表します。
クリスを制作出来る職人は、熟練した刃物職人である事は勿論ですが、何よりも神々に選ばれた事が重要と成ります。
神々に選ばれる?と思いますよね。
クリス職人は、その仕事を選ぶ前にお告げの夢を見たり、修行によりクリス制作の力を持つ様に成ったり、或は、代々その力を宿す家系の元に産まれた人達です。
制作は、まずは断食に入り、神々にお伺いを立て、制作しても良いという答えを戴いてからの制作と成ります。
オーダーする人が居る場合、注文者の希望は聞かれますがその後、断食をして神々へ伺いを立てます。例えば注文者の希望が「7曲がりのクリス」だとしても神々の答えが3曲がりのクリスと出たら、職人は3曲がりのクリスを制作します。注文者自身に必要なクリスが神々の指示で降りるのです。
クリスに精霊が宿ると、その刃が立ち上がったりする事も有ります。私は目の前で一度だけ、ジャワ島で見た事が有ります。
そして、私の作ったシルバーペンダントも集中して立たせてみると...この様に立ちました(笑)。
まぁ、これはバランスの問題だと思いますが、ビックリしました。
ガプラ プンガリでは、そんなクリスのモデルで
鞄やお財布に、或はペンダントとして使用出来る
小さめのシルバー・クリスを制作致しました。
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